人の体は、朝に目覚めてから約15時間後前後で眠くなるというメカニズムを持っています。
どうしてかというと、朝起きて日の光を浴びてから約15時間前後で体内時計の作用で眠りのホルモン「メラトニン」が増えてくるからです。それと、大脳は15時間以上使っていると疲れて眠くなる事も影響しています。
という事は、朝起きた時間で、夜眠る時間が決まってしまうのですね。
メラトニンには眠気を誘う作用があります。
このメラトニンはトリプトファンというアミノ酸を原料に、セロトニンを経て合成されます。
トリプトファンは体内で合成する事ができないため、食事から摂るしかありません。
トリプトファンを多く含む食品には肉や魚、納豆、卵などがあります。
そこでこれらの食品と、脳のエネルギー源になる糖質を朝食でバランスよく摂るようにする事が重要です。
朝ご飯をしっかり食べ、太陽の光にあたればセロトニンが合成され元気に活動できます。
夜になると、このセロトニンがメラトニンに変換され、ぐっすり眠れるのですね。
また、昼間に日の当らない室内で過すと、夜に眠れなくなります。
眠気を誘うホルモンのメラトニンは暗くならないと分泌されませんので、いつまでも電気をつけて明るくしていると、メラトニンが生成されず眠くなりません。
「夜は照明を落として快眠モード」にすることが大切なんですね。
そして、この眠りの時間中に脳は情報を整理します。
きょう一日の出来事や、勉強した内容などですね。
では、人は何のために眠るのでしょうか?
それは大脳の休息と整理のためなのですね。
この辺りはまた別でお伝えしていきたいと思いますが、とにかく眠りは大脳のためにあるのです。
眠る時間の前半部分では深い眠りが多くなり、ここで記憶が強化されます。
この時の記憶を宣言的記憶といいます。
宣言的記憶も次回ぐらいに話していきますね!
長くなりそうなので、今日の話をまとめると
眠りのリズムを作るために・・・
①朝ご飯をしっかり食べ、②太陽の光にあたる
➂そうする事でセロトニンが合成され元気に活動できる
④夜になると、このセロトニンがメラトニンに変換され、ぐっすり眠れる
⑤眠りの前半で記憶は強化される
という事で、まずは目覚めたら日の光を浴びる習慣をつけましょう!