今回は記憶についてのお話。
記憶には、「記銘」(覚える)、「保持」(保存する)、「想起」(思い出す)という3段階があります。
脳は毎日膨大な量の情報が入ってきます。
そのうち脳が重要だと判断した情報のみ記憶として保持されます。
そして、記憶には「感覚記憶」「短期記憶」「長期記憶」と3種類に分けられます。
「感覚記憶」はほんの一瞬だけの記憶です。
雑踏を歩いていて次々とすれ違う人の顔は一瞬目に入りますが、記憶に残ることはなく、流れすぎていきます。それが感覚記憶ですね。
「短期記憶」は脳内の海馬に一時的に保存(保持期間が数十秒程度の記憶)されるもので、長期記憶に変換されなければ時間が経つと消えてしまいます。
私は学生時代そうでしたが、試験前に一夜漬けで丸暗記した勉強内容を試験後にきれいさっぱり忘れてしまう。
それが短期記憶の状態で、短期記憶には容量に限界があるのですね。
容量一杯になると先に覚えたものからどんどん忘れていきます。
「長期記憶」は脳の側頭葉という部分に保持され、その記憶は病気やケガなどで脳の損傷がない限りは、消えることはないのですね。
普段使っていない知識は忘れてしまったようにおもいますが、実は意識の奥底には残っているのです。
また長期記憶には、宣言的(陳述)記憶(エピソード記憶、意味記憶)と手続き(非陳述)記憶(手続き記憶、プライミングなど)がなどが含まれるます。
エピソード記憶とは、個人が経験した出来事に関する記憶で、思い出などがそれにあたりますね。エピソード記憶は、その出来事を経験そのものと、それを経験した時の様々な付随情報(時間・空間的文脈、そのときの自己の身体的・心理的状態など)の両方が記憶されていることが特徴です。
意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶です。
なんかややこしい・・・(;’∀’)
簡単に言うと、「りんご」が意味するものとして、大きさ、色、形、味、果物の一種などの知識に関する記憶が相当します。
意味記憶は、通常同じような経験の繰り返しにより形成され、その情報をいつ・どこで獲得したかのような付随情報の記憶は消失し、内容のみが記憶されたものと考えられます。
ながくなるので今回は手続き記憶とプライミングは割愛しますね(^^♪
今回の記憶についての種類をお伝えしました。
中でも重要なのが長期記憶。
そして、長期記憶の中でも宣言的(陳述)記憶が学習にも大変重要になります。
この宣言的記憶は眠りと凄く関係してきます。
眠り初めの3時間を「寝入りばなの3時間」といいますが、ここでの深い眠りが宣言的記憶を強化するのですね!!
良い睡眠は記憶力の強化となり、学習した内容は一夜漬けのようなものではなく、長期記憶に落とし込むことができます。
この眠りの質を高める事が記憶力に対して大きなポイントになるのですね(^^)/
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